受験科目は増やすべきか,減らすべきか

個別指導の学習塾,学習空間八千代大和田・佐倉臼井の小西です.

 高校2年生もそろそろ来年の受験に向けて色々と考え出す時期です.超難関大を目指す人はもう「俺は東大に行く!!」みたいに明確に志望校が決まっている人もいますが,だいたいの高2生はまだぼんやりと「何学部が良いか」とか「国公立か私立か」くらいのことしか考えていないことと思います.それはそれで全然構いません.6月くらいまでに明確に決まっていればOKだと思います.ゆっくり悩みましょう.

 今日は受験教科数について書きます.一般的に大学受験の科目数は,国公立大だと5教科7科目,私立大だと2~3教科のところが多いです.内訳はだいたい次のような感じ.(例外も多いです.あくまで下記は一般的なもの)

・国公立
センター試験 英国数(IA,ⅡB)理(文系は1科目,理系は2科目),社(文系は2科目,理系は1科目)
個別試験 理系:英数(数Ⅲ含む)理(1~2科目) 文系:英数(ないところも多い)国社

・私立
センター利用,個別試験ともに 理系:英数理(1~2科目) 文系:英国社(1科目のことが多い)

ですのでセンター試験が必須となる国公立大では5教科7科目の受験勉強をしなければならず,私大オンリーで志望するなら基本的に3科目の受験勉強をすることになります.

 ここでよくある通念は「国公立は科目数が多くて大変だから3科に絞って私立にしよう」というものです.要するに科目数と受験勉強の大変さが正比例に近い相関を見せると考えていることになります.では実際に科目数が多いほうが大変で,科目数が少ない方が楽なのかというと,答えはNOです.

大きな理由は国公立は素点勝負のことが多く,私立は偏差値勝負のことが多いということです.
 国公立大はセンター試験の得点と,個別試験の合計得点で合否が決まります.つまり全体で○○点以上,という基準を満たせば合格します.(もちろんその年の受験者全体の点数によりますが,大きく変わることは少ないです)
しかも国公立の二次試験は難しい問題も多く,かつ配点が高いことが多いです.なので1教科でも武器があって,その教科で高得点を取ることができれば,他は多少負けても合格することは有りえます.しかし私立大の場合は基本的にその大学独自の得点調整が行われてから合計を出します.つまり他の受験生も出来が良い入試で高得点を出しても得点はあまり高くなく,みんな出来ていない入試で高得点を叩き出せば有利になる,という感じです.要するに「3教科とも周りと同じくらいの点数だと合格しない」ということです.ですので私立大の場合は合計得点というよりも,各教科ごとで周りと比べて勝った・負けたの戦いになります.3教科の私立受験の場合は2勝1分けなら合格,2勝1敗ならちょっと怪しい.1勝2分けなら行けるかもしれない.という感じです.「負け」があると合格できないように経験上思います.ということは,3教科の中では苦手科目を作れないということになります.全教科で高得点を取るというのはとても大変です.たとえそれが3教科だけであったとしても.
 あとは5教科で7割よりも3教科で8割5分の方が圧倒的に大変だというのもあります.例えば5教科でセンター試験のボーダーが7割の国公立大と,3教科でボーダーが8割5分の私立大(MARCHとかはこの辺かと思います)があったとします.ここで「5教科は辛いから3科に絞って頑張って8割5分を目指す」という選択はあまりよくありません.上で述べたことともかぶりますが,3教科であってもすべての科目で高得点を取ることは5教科でそれなりの得点にするよりもレベルの違う勉強が必要になります.今の例だと5教科で頑張って7割がボーダーの国公立を目指したほうが苦労は少なくて済むと思います.「どれだけ点数を高くするか」よりも「どれだけ点数を低くしないか」の方がしんどいよ,ということです.

 話をまとめます.きちんとプランを立ててくれる人がそばにいるのであれば,受験科目数はなるべく多いほうが良いです.あとは一度5教科7科目でいくと決めたら途中で3教科に変えないこと.5教科から3教科に変えると不思議と成績が上がらなくなることが多いです.なので私立志望でいくなら最初から私立志望で3科目と決めて勉強をスタートさせたほうが良いです.
ただし,もちろん科目数の苦楽だけで志望校は決めるものではありません.本当に行きたい大学であれば,国公立だろうが私立だろうが貫いてくれればと思います.

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