理科の知恵(勉強と暖房)

個別指導塾の学習空間、習志野藤崎・西白井教室の竹村です。
先日教室で蜘蛛を見かけました。丁重にお引き取りいただきました。
…そんなわずかな春の気配を感じる今日この頃ですが、寒さはまだ続きます。

そこで今日はギリギリ季節はずれでないこれ。
・各種暖房機器の効率の良い使い分け方
家庭用の暖房機器はいくつかありますね。
それぞれの特徴を、物理屋さん目線で挙げます。

○石油ストーブ
灯油の化学エネルギーを熱にかえます。
要は燃焼なので、酸素を消費して二酸化炭素を出してます。
比較的安く使えて、設置も簡単です
使用中定期的に換気が必要で、火災にも注意が必要です。
勉強部屋用としては微妙な相性ですね…
1~2時間に一度、休憩しつつ換気すると良いと思います。

○ガスストーブ
ガスの化学エネルギーを熱にかえます。
石油ストーブと基本原理はほぼ同じです。より燃料費が安く、かつ高出力なことが多いです。
勉強部屋用としてわざわざ用意することは、千葉ではないでしょう。
寒さの厳しい地域では、高出力を頼りに使われるようです。

○電気ストーブ(ヒーター)
電気エネルギーを熱にかえます。
何も燃焼していないため、換気の必要性が低く、火災の危険も低めです。
設置は簡単で、運転中の管理もほぼ必要なく、かなり扱いやすいです。
使用料(電気代)が高くつきやすいのに注意です。
勉強部屋用としては優秀だと思います。
ただ、下手な使い方をすると電気代が5000円以上になることも十分ありえます。

○エアコン(暖房モード)
室外から熱を吸い、室内に吐き出します。
こちらも換気の必要性が低く、火災の危険はほぼ無いです。若干出力は控えめです。
運転中の注意はなく、原理上電気代も電気ストーブほどにはなりません。
しかし、大がかりな装置を必要とするため、設置が大変でお金もかかります。
勉強部屋用としては理想的だと思います。
既に部屋にある生徒さんは、親御さんに感謝しましょう。
なお、私の入っている教室はエアコン完備です!ありがたや!

○電気こたつ
電気エネルギーを熱にかえます。
電気ストーブと基本原理は同じです。部屋全体を暖めようとしていないのが相違点。
適切に毛布などを併用すると、暖房効率が非常に良く、電気代は軽減しやすいです。
設置がその分やや難しく、本人の行動範囲が制限されがちなのは留意ですね。
勉強部屋用としては悪くないと思います。
ただ、コタツで寝るのはよくないです。さすがに一晩は保温しきれず冷える→風邪ひきます。
つけっぱなしはもっとダメです。

・換気について
窓閉め切りがちな冬場ですが、勉強部屋の換気は重要です。
二酸化炭素の濃度が上がり、酸素の濃度が下がると、集中力の低下や眠気の原因になります。
特に暖房を使っていない場合でも、一日一回程度は換気したいところです。
また、酸素の濃度が下がり過ぎると、ストーブ使用時に不完全燃焼という現象が起こります。
不完全燃焼では、燃焼の過程で「二」酸化炭素ではなく、「一」酸化炭素が出てくるようになります。
一酸化炭素は毒性があり、最悪の場合命を落とします。
たまに、換気したら暖房の意味が無いという意見を聞きますが、暖房は部屋の空気だけでなく、部屋自体を温めます。
そのため、空気を入れ替えても、一定の暖かさは残ります。安心して窓あけましょう。
窓は短時間全開にするのが良いです。逆に、長時間小さく開けるのはオススメしません。

勉強に限らず、何かに集中して取り組みたいとき、換気は結構バカにならないと思ってます。
できれば換気の必要のない暖房器具を使い、ぼーっとして来たら換気、試してみてください。
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